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感染制御・検査診断学

教室員紹介

プロフィール

氏名 特命教授 徳田 浩一(感染管理室室長)
出身大学鹿児島大学
出身地大阪府
専門分野感染症疫学
感染制御学
所属学会 日本小児科学会
日本感染症学会
日本化学療法学会
日本小児感染症学会
日本環境感染学会
専門医など 医学博士
インフェクションコントロールドクター(ICD)
日本小児科学会専門医
日本感染症学会感染症専門医
日本化学療法学会抗菌化学療法指導医
Master of public health

研究テーマ

1. 感染制御に関する研究(医療施設や福祉施設、災害時の避難所などにおける感染対策)
2. 宮城県におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の疫学的および細菌学的調査
3. 宮城県におけるカルバペネム耐性菌の疫学調査

研究内容

1. 当院のみならず他院あるいは福祉施設における感染対策やアウトブレイク対応、新型コロナウイルス感染症への感染対策に関する支援(講習会や視察、感染対策の助言など)を行っている。東日本大震災や熊本地震において、多数の避難所活動を行った経験から、豪雨災害などで設置された各種避難所に対して感染対策の支援を行っている。またそこで得たノウハウをふまえ、避難所における感染対策の手引きや論文を作成して情報を発信している。
2. 2019年6月〜2020年11月に東北大学病院で入院当日に初回分離されたメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)101株を対象に、POT法による解析とPOT型が上位の株にMLSTを実施するとともに、PCR法で毒素産生遺伝子(PVL、SEA~E、ETA・B、TSST-1)の保有状況を確認している。
3. 県内40医療機関に対してCRE、MDRP、MDRAの臨床分離株の提供を依頼し菌株の収集を行っている。集めた耐性菌のDNAを抽出後、カルバペネマーゼ遺伝子の保有状況と地理的分布を調査している。

主な業績
(論文・学会)
1. Tokuda K,Yahata Y,Sunagawa T: Prevention of secondary household transmission during Shiga toxin-producing Escherichia coli outbreaks. Epidemiology & Infection 、 2016 Oct;144(14):2931-2939.
2. Kawamura H, Tokuda K, Imuta N, Kubota T, Koriyama T, Miyanohara H, Hashiguchi T, Kawano Y, Nishi J: Epidemiological Analysis of Nosocomial MRSA Outbreaks Using Phage Open-Reading Frame Typing in a Tertiary-care Hospital. Jpn J Infect Dis. 2016 Nov 22;69(6):523-524.
3. Inomata S, Yano H, Tokuda K, Kanamori H, Endo S, Ishizawa C, Ogawa M, Ichimura S, Shimojima M, Kakuta R, Ozawa D, Aoyagi T, Gu Y, Hatta M, Oshima K, Nakashima K, Kaku M: Microbiological and molecular epidemiological analyses of community-associated methicillin-resistant Staphylococcus aureus at a tertiary care hospital in Japan. J Infect Chemother. 21,729-36,2015
4. Tokuda K, Kunishima H, Gu Y, Endo S, Hatta M, Kanamori H, Aoyagi T, Ishibashi N, Inomata S, Yano H, Kitagawa M, Kaku M: A survey conducted immediately after the 2011 Great East Japan Earthquake: evaluation of infectious risks associated with sanitary conditions in evacuation centers. J Infect Chemother. 20,498-501,2014
5. Tokuda K, Nishi J, Imuta N, Fujiyama R, Kamenosono A, Manago K, Kawano Y: Characterization of typical and atypical enteroaggregative Escherichia coli in Kagoshima, Japan: biofilm formation and acid resistance. Microbiol Immunol 54, 320-329,2010.
6. 長崎奈穂、田中裕之, 徳田浩一, 川村英樹, 児玉祐一, 藺牟田直子, 西順一郎.ステロイド使用患者の持続ウイルス排泄が伝播に関連したと考えられるノロウイルス胃腸炎集団発生事例.日本環境感染学会誌 (1882-532X)35巻1号 Page63-68(2020.01)
7. 中谷佳子,國島広之、徳田浩一.ビュッフェスタイルレストランの汚染リスクとその対策 新型コロナウイルス感染症とともに生活するために.日本環境感染学会誌.36巻2号 Page89-91(2021.03)
8. 千田貴恵, 金森肇, 石川恵子, 池田しのぶ, 勝見真琴, 児玉栄一, 徳田浩一. 経腟超音波検査装置の微生物汚染に関する検討. 日本環境感染学会総会・学術集会(Web) 35th P62 - 6 2020年
9. 徳田浩一, 五十嵐正巳, 山本久美, 多屋馨子, 中島一敏, 中西好子, 島 史子, 寺西 新, 谷口清州, 岡部信彦: 関東地方のある高校における麻疹集団発生事例 感染拡大防止策とワクチン効果に関する疫学的検討. 感染症学雑誌第84巻、714-720、2010

(著書・共著)
1. 徳田浩一.仙台市.「仙台感染拡大防止ガイドブック」https://www.city.sendai.jp/kikakushien/corona2020/kezaishien/jigyosya/documents/guidebook_210524.pdf.初版(2020年9月1日)~改訂版(2021年24日)
2. (共著)厚生労働行政推進調査事業費補助金 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業.新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き「院内感染対策」.第1版(2020年3月17日)~第5.2版(2021年7月30日)