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 新緑の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
 この度、昨年に引き続きまして、第8回J感染制御ネットワークフォーラムを2016年8月27日(土)、仙台国際センターにて開催することとなりました。

 本フォーラムは学会形式でいろいろなトピックスレクチャーやシンポジウム、ワークショップなどを開催するもので、実際の医療・介護現場で感染症対策に対応する医療従事者・滅菌担当スタッフ・介護スタッフに加え、病院や高齢者・介護施設の管理者、さらに、国、地域自治体の医療保健担当者などが一同に参加し、「感染症対策・感染予防」、「感染症の診断・治療」、「感染症の疫学」、「アウトブレイク対応」、「新興・再興感染症」、「消毒薬・滅菌器材」、「PPE」、「環境衛生用器材」、「リスクコミュニケーション」、「災害対応」等の感染制御・感染症に関するさまざまな「最新情報」を広く共有化し、感染症のトータルマネジメントの実際を討議する場となっています。

 現在、我々を取り巻く感染症の問題は以前にも増して大きくなってきております。事実、国内における重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やデング熱の発生、中国におけるH7N9感染症、中東におけるMERSコロナウイルス感染症、西アフリカにおけるエボラ出血熱、ブラジルにおけるジカウイルス感染症の流行など新たな問題が起こっています。また、加えて毎年のノロウイルスやインフルエンザによるアウトブレイク事例やCRE(カルバペネム耐性腸内細菌)などの、さまざまな薬剤耐性菌による医療関連感染事例の多発など、今や感染症の問題は医療関連施設にとどまらず、広く 「地域社会全体の危機:クライシス」 と認識されるようになってきています。 加えて、2012年4月から地域連携加算が算定されましたが、診療報酬改定のなかで、サーベイランスやラウンドの重要性が再認識されるなど、地域ネットワークのさらなる充実が求められるようになってきています。このような状況から、「感染制御」は今や医療関連施設のみならず、地域における高齢者・介護施設における医療安全、危機管理、医療の質向上の観点からの最重要テーマであり、医療ならびに介護スタッフの教育や育成、継続的なスキルアップが必須となっています。

 本フォーラムでは、感染症対策、感染症の診断・治療、感染症の予防、疫学、危機管理、リスクコミュニケーションなどのさまざまなテーマで、最新の貴重な情報を共有することができ、またスキルアップをはかることができる機会となっており、医療現場・介護現場に極めて有用な意義を有する学術集会であることを確信いたしております。

 本フォーラムの趣旨をご理解いただき、是非とも多くの施設からのご参加を賜りたく、ここにご連絡申し上げる次第です。

 何とぞ宜しくお願い申し上げます。

謹白


 2016 年5月吉日


J感染制御ネットワーク
代表 賀来 満夫
東北大学大学院医学系研究科
感染制御・検査診断学分野 教授

Tel:022-717-7373 / Fax:022-717-7375



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